木造住宅に大きなダメージを与えるのが、シロアリの被害です。
シロアリは湿気がある場所を好み、好物は木材。家の床下などに侵入すると、土台や柱など重要な部分を食い荒らされることがあります。
そこで家を建てるときには、シロアリを予防する「防蟻(ぼうぎ)処理」が欠かせません。
薬剤を散布するのですが、一般的に使われている薬剤は人の体にも有害なので気をつけましょう。
主な防蟻薬剤は2種類!
農薬系 |
ホウ酸系 |
・人体に有害 ➙シックハウス症候群の一因に ・最大5年しか効果が持続しない ➙定期的に再処理が必要 |
・人体に無害 →子どもやペットがいても安心! ・揮発分解しない ➙長期間効果が持続する |
一般的に住まいのシロアリ対策として使われているのが、毒性の強い農薬系の薬剤。しかし、人体にも有害で、5年おきの再処理が必要です。
ただし、農薬系の防蟻処理は、床下については定期的に散布すれば問題ありませんが、壁の中は再処理もできないので、新築から5年もたてばシロアリに無防備になっている家がほとんどです。
そこでおすすめしたいのが、人体に無害なホウ酸系の防蟻処理材です。農薬のように分解・揮発しないので、新築時に使っておけば防蟻効果も切れません。
ホウ酸系は予防に適した薬剤なので、すでにシロアリの被害にあっている家の駆除には不向き。新築時に木材にホウ酸を浸透させて、シロアリの予防をしておくのに向いています。
ホウ酸はなぜ安全?
ホウ酸は、鉱脈で採取される「ホウ酸塩鉱物」を精製したもので、植物にも存在するような自然素材。人間が日常的に食べている植物にも含まれているくらい、安全な素材なんですよ。
ではなぜシロアリには効くのかというと、昆虫には哺乳類と違って腎臓がないから。一定量のホウ酸を体内に入れてしまうと、細胞の代謝がストップして死んでしまうんだそうです。
ホウ酸と聞くと、ゴキブリ駆除の「ホウ酸団子」を思い浮かべる方も多いですよね。
昔から、「人体には無害なのに、ゴキブリやシロアリの駆除には効果的な素材」としてよく使われています。
なぜホウ酸より農薬が使われているのか?
ここで気になるのが、どう考えてもホウ酸のほうが良いのに、なぜ日本では農薬を使うのが一般的なのか?ですよね。
その理由は、はっきり言ってしまうと「業者の都合」です。
農薬を使えば、5年をめどに再処理が必要になります。そのたびにシロアリ業者が儲かるんですね。
業者としては、定期的に再処理をしてほしい。そういう理由で、ホウ酸ではなく農薬を使う業者が主流となっています。
まとめ
ガーディアンホームで使っているのは、ホウ酸系の防蟻処理材です。
木材に浸透させて、シロアリに食べられないようにします。分解しないのでイヤな臭いもなく、長期間にわたって効果が持続しますよ。
せっかく人体に無害で効果も持続する防蟻処理方法があるのに、わざわざ有害でお金もかかる方法をとるのはもったいないですよね。
ぜひ家を建てる工務店選びをされる際には、「安全な方法で防蟻処理してくれるかどうか」も一つの基準として見てみてください。